2024/04/10

すこやかドイツ 基本の“き”[3]:睡眠

すこやかドイツ 基本の“き”

3回目のテーマは、“睡眠”です。


一口に睡眠といっても、実に色々な要素があります。その中でも、自然療法士として、最も大切だと感じていることは、“質”です。

人の身体は、常にバランスをとりながら健康を保っているので、睡眠を使ってバランスをとろうともします。必要な睡眠時間や、快眠できる睡眠環境などは、このため、人によっても、人生の時期によっても、更に細かくみると、日によっても異なります。

その中でも、全員に共通して、一貫してお勧めすることは、

  1. 決まりのある就寝時間(出来れば22時までの就寝)
  2. 清潔な寝具
  3. 電磁波を発するものが側にない就寝環境
の、3つです。


1.  22時までの就寝

22時までに就寝するというのは、お仕事をされていると難しいことも多いと思います。特に、病院などでシフト制の勤務時間をこなす方にとって、毎日同じ時間に就寝するのは不可能です。そういった場合にでも、自分なりの規則を作って、なるべくリズムを保ち、日々の生活で、なるべく朝日を浴びるようにして、睡眠と覚醒に関わるホルモンのバランスをとるよう、心がけることをお勧めします。

2.  清潔な寝具 

清潔な寝具は、気持ちが良く、快眠を助けるという意味でも、ダニやバクテリアなどの病原菌が免疫系にかける負荷を減らすという意味でも、大切になります。

3.  電磁波の少ない就寝環境

電磁波が身体に及ぼす影響に関しては、直接の因果関係を実感するのが難しいため、電磁波の危険性を認識するのは、難しいかも知れません。ですが、電磁波に敏感な方々は、寝る時に寝室のブレーカーを落とすくらい徹底しています。

過去に一度、「近頃よく眠れない。」という話を聞いた時に、最近その方が設置したという、寝室に近いW-LANのスイッチを切ってから寝てみたらとアドバイスし、「なんかちょっと信じられないけど、またしっかり眠れるようになった。」というフィードバックをもらったことがあります。

「自分は何も感じないから影響を受けていない。」と判断する方もいらっしゃるかも知れませんが、人間は、身体に起きていることを全て認知できている訳ではないので、苦にならない範囲で、電磁波の強い場所を避けるというのは、決して間違った行為では無いと思います。

その他、眠りが浅かったり、睡眠後に疲労感が残る場合、自分で点検できる点や、試してみることのできるグッズについてはこちらをご覧ください




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