アロマセラピー

 アロマセラピーは、植物から抽出したオイルや、オイルを生産する際に発生した蒸留水を使って行われるもので、ドイツでは、薬用植物療法(Phytotherapie)のうちの一つに、位置付けられています。

よく知られているのは、アロマポットを使って香りを立たせる方法ですが、オイルには、香りとして揮発しない成分も含まれており、肌にのせて、成分を体内に浸透させたり、また、内服として用いることもあります。

とはいえ、やはり特徴的なのは、オイルの放つ香りです。

香りが立つということは、オイルの成分が空気中に放散されるためであり、このように、空気を介して物質が伝搬するメカニズムを備えた治療法という点で、アロマセラピーは、他の治療法と一線を画する療法になります。

特に、内服が難しかったり、薬を塗布するには肌が弱すぎる場合に、香りで有効成分を体内に取り入れることが出来るという利点と、また、アロマポットやディフューザーやを使用して、空気中のウイルスやバクテリアに作用させることが出来る点が、アロマオイルの大きな長所です。


 また、香りには、様々な成分が含まれていて、それが鼻粘膜を通して直接体内に入ることで、脳に対する作用効果も高くなることから、精神面へのサポートとして用いられることも多くあります。その一方で、怪我の後、消化器の不調やホルモンバランスの乱れに対してなど、多岐に渡って様々なオイルの効能が確認されており、一般的にもたれている印象より、“お薬”として果たすことのできる役割は、非常に幅広く、また、奥が深いものになります。


 成分が凝縮されているものなので、子供には使えるオイルが限られていたり、肌への刺激が強かったりするなど、気をつけなければならない点も多くあるので、お部屋の香りとして使用される場合を除いては、専門家にアドバイスを受けて使用されることをお勧め致します。

 特に、気分転換が難しい方や、身体面でのサポートに加えて、精神面でのサポートを必要とされていらっしゃる方に適した治療法です。

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