ドイツで健やかに暮らす。
最初の一歩は、「水」です。
水の大切さは、至るところで、語り尽くせないほど語られています。
「健康」という観点からは、
- 体内の電解質調整
- 主に腎臓や汗を通しての解毒作用
- 汗を通しての体温調整
に関して、特に飲料水は、非常に重要な役割を果たします。
ドイツは、水道水が飲める限られた国のうちの一つですが、日本の水道水と異なるのは、硬水である点です。
硬水そのものは、健康に害があるとはされておらず、ドイツの水道水を飲用することが、直接病気に繋がるとは、言えません。
しかしながら、自然療法士としては、水道水に含まれる成分の中で、特に次のものが気になります。
- 鉛などの有害ミネラル(重金属)
- 薬品の残骸(農薬及び医療用薬品)
- ペットボトルなどから溶け出す環境ホルモン
これらの物質を避けるには、浄水器を使用したり、飲用水を購入するという方法があります。
飲料水、いわゆるミネラルウォーターを購入する場合に気をつけておきたいのが、ミネラルウォーターを販売する際に、農薬含有量や一定のミネラルのチェックが義務付けられていない点にあります。
また、ペットボトルなどの合成物質が容器の場合、病原菌が繁殖しやすい環境になることも指摘されています。
このため、飲料水を購入する場合には、ガラス容器で、なるべく深い水源からのものにする様に、勧められています。
もう一つの選択肢、浄水器として、最も広く用いられているのは、おそらくブリタのTischwasserfilter(卓上浄水器)でしょう。ブリタの浄水器は、水の硬度を下げ、塩素や鉛、銅の含有量を減らすと謳われています。つまり、水を飲みやすくして、かつ、有害ミネラルを一部除去してくれるわけです。
この浄水力に留まらず、薬品残骸物や環境ホルモンなどの除去もできる浄水器もあります。(一番お勧め)これらの浄水器は、水道の蛇口に取り付ける製品と、水道管に取り付ける製品があります。
輸送にかかる燃料や、持ち運びなども加えて考慮すると、飲料水は、購入するよりも、浄水器を使用する方が、体にも環境にも優しく、時間と労力も少なくて済むと考えられます。
また、正に自然の浄水器として、備長炭を使うこともできます。
備長炭には、水中のカルキや不純物を吸収する力があるとされています。
お手入れに、煮沸してから乾燥させるという手間がかかり、どの程度の浄水力があるのか不明であるなど、利便性や確実性に欠ける点はありますが、自然に近く、環境に優しい方法という点では、他の浄水方法とは一線を画するでしょう。
ドイツで用意できる浄水器については、こちらをご覧ください。
水質を汚染している物質と、その健康への影響については、また別の機会にお便りできたらと思います。